シナリオ7 初心者の参戦
 
エキサイティングラグナロクオンライン シナリオ7



老ハンターの活躍により

今まで Players と Gung の争いに興味の無かった

レスラー達も次々と立ち上がり始めた

そんななか

1人のアコライトが 試合場にあらわれた。

若く、おおよそレスラーとは思えない細身

明らかに訓練不足だろう

彼女は

卑劣なGUNGに二度に渡って重傷を負わされた

プリーストの妹だったのだ。

姉の仇を討つべく

マットの上に立とうとしていた。

周囲はみんな反対した

しかし 彼女は断固として試合に出場するという。

比較的弱いオークウォリアーとの戦いをデビュー戦とすることにより

彼女の参戦をPlayers達は認めることとなった。

「大丈夫、私には天使さまがついてるから」

周囲の心配をよそに 本人は自身たっぷりだ。


そして試合が開始された

しかし

いや やはり というべきか

試合は一方的なものだった

オーウウォリアーが 比較的弱いとしても

アコライトには荷が重いのである

フライングボディアタックや

メキシカンストレッチバスター(筋肉バスター)などの

大技が連続でヒットする。

会場も 彼女をいたわり 

ギブアップを進める叫びがまじりはじめた。


突如。

彼女の目の色が変わった。

動きも数段早くなり

スーパーヘビーウェイトのオークウォリアーが

蹴り一発で吹き飛んだ


唖然とする会場

一番驚いたのはオークウォリアーであろう

アコライトの猛反撃が始まる

何がなんだかわからないまま

オークウォリアーは 攻撃をうける

顔面へのストンピングなど

かなり残虐な技をつかってくる

反撃に移ろうとした オークウォリアーの蹴りを

彼女は軽々と受け止め 逆に投げ返す


「あの細腕に なんであんな力が!?」


たまたま試合を見ながらカップラーメンを食べていた

モラシタ社長は 立ち上がった

「すぐ奴に連絡しろ、

 この試合はオークウォリアーの勝ちなんだよ」

会場が騒然となった

モラシタ社長が部下に指示を出している間に

アコライトの必殺技 スタナーが

オークに炸裂していたのだ

これ以上はないというぐらい吹っ飛ぶオーク

試合はこのまま アコライトの勝ちとおもわれた



リングのすぐ横に チンピラが待機していた


不意の乱入者に会場は静まり返った

「お嬢ちゃん、なかなかやるね

 その腕のどこにそんな力があるんだぁ?」


「えっ? これは天使さまがですね、

 ええっと・・ あああ・・??」

また弱そうなアコライトに戻っている

最後まで聞く事無く 距離をつめるチンピラ

「やめてください! まだ試合の途中で・・」


「いいから 俺にその力見せてみろよ」


どんどん距離を詰める、逃げるアコライト。


(しかしチンピラさんは お姉ちゃんの仇・・・

 ここで倒せれば お姉ちゃんは喜ぶかも・・

 みんな応援してくれてるし

 今が戦うときなのかな・・ いや そうに違いないわ)


なんか1人でもじもじしながら くねくねしている。

親切にも彼女の妄想時間を待っていたチンピラが

やっと攻撃を開始した

反則のゴングは勿論ならない 審判も動かない。

また一方的な攻撃が始まる

しかも今度は反則行為も何も関係ない

容赦なく女性の顔面を狙う攻撃がくりだされる


会場がどんどん盛り上がる

「そろそろ止めを・・・」

そういって 離れた瞬間

また彼女の目の色が変わった

「え・・・? なんか雰囲気が・・」

ひるんだチンピラの顔面にアコライトのパンチ

とても女の腕力じゃねぇ とチンピラは叫ぼうとしたが

口には彼女の拳がめりこんでいる


アコライトの容赦ない攻撃が次々とヒットする

ふらふらになりながらも やっと立ち上がるチンピラ

見るとコーナーに アコライトが待機している

反撃をしようと 近寄った瞬間

彼の喉に 鋭い蹴りがきまった

スウィートチンミュージック!!

首への蹴りの直撃が彼に冷静さを失わせた

パイプイスでさらに追撃され ダウン

「天使さま 力をかしてください」

ダウンしているチンピラの頭の上で

アコライトは何か言いながらポーズをとっている。

そのまま助走をつけて・・

とまって・・ とまって・・・?助走の意味は・・?

謎の動きに目が覚めたチンピラが起き上がろうとした瞬間に

エルボードロップ!

もう チンピラに反撃の力はなかった

しかし攻撃は止らない

イスを使った 非情な攻撃がチンピラを破壊する


審判が止めにはいる

「おいおまえ! 反則負けだ! 離れろ!」


「お姉ちゃんが怪我したときに助けなかった審判さんよね?

 天使さまは許さないんだから・・・・」

「え・・・?ぎゃあああああ」

普段なら ブーイングの嵐だろうけれど

嫌われていた審判だったので 

彼が投げ飛ばされるのをみて

会場はおおいに盛り上がった。


「さっき反則負けがなんとかいってた・・?」

「わ・・わかった・・・君の勝ちでいいから・・・;;」


フォールをとり 3カウントを奪った

デビュー戦で 連闘

しかも 勝利してしまった。


控室に戻ってきた彼女を Player達は賞賛した


「お疲れ様、すごかったぞ」

「でも 審判をぶちのめすのは やりすぎだぞ」

「しかし よくやった、すごいなお前」



「天使さまが力を貸してくれたおかげですっ ><」

「・・あの姉あって この妹あり・・か・・」


なんにせよ Playersに強力な仲間が増えたことには

違いは無い。



○ アコライト
● オークウォリアー (負傷)
● チンピラ      (重傷)

 
 

 

シナリオ 7 −終ー

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