シナリオ10  レスラーの魂


先週、Players!達は ショープロレスの拒否を宣言した

各会場で GUNGに対するデモ活動が行われ

EXラグナロクの世界は混沌の世界となりつつあった。


そんなある日

GUNG側から 試合の申し込みがあった。

選手はPlayers!側で好きに選出してよい とのこと。

警備を強化し、乱入などは一切無い

フェアな戦い を行うと公に宣言した上でのことだった。

Players!側で 立候補したのは

アサシンギルドで弟をBANされたアサシンであった。

他の者に異論はなく、試合を待つのみとなった

「どんな汚い手を使ってくるかわからない」

としても、Players!は戦うしかないのだ。


一方GUNG側

社長室で 眉毛の手入れをしていた漏下社長は

1人の選手を呼び出した


漏下 「今日はおまいが戦え

     ちゃんとファイトマネーは出すから」

見慣れない衣装に身を包んだその男

男というよりは 少年といった感じのレスラーは

黙ってうなずいた。

彼はもともと まっとうなレスラーではなかった。

貧しい家庭に生まれ、その環境から脱出するために

華があり、大金を稼げるレスラーに憧れた

しかし 現実は甘くなく

彼を雇う団体はどこにもなかった。

困窮し、行き場を失った彼に声をかけたのが

GUNGだった。

「正規の登録レスラーとして扱う」との話に

彼はまんまと乗せられ、GUNGの飼い犬になった。

新キャラとしての訓練を受け

彼は始めての 試合にのぞむのであった。


しかし それが真っ当なレスリングではなく

GUNGの 「宣伝活動」に利用されるだけとは知らずに・・。


以下動画


エキサイティングラグナロクオンライン18




少年は自分の行いを悔いていた。

GUNGが彼に要求した行動は

自分が憧れていたレスリングとは程遠いものであった。


しかしそれに逆らったことで

彼はまた己が立つリングを失い 路頭に迷うかもしれない。

後悔したが、最後の数分、レスラーとして戦った時間は

彼にとって至福のものでもあった。

彼は黙って会場を後にした。


数日後

彼の退団発表は出なかった。

新キャラをクビにしては 面体(株価)が保てないとの

SB社からの御達しが出たらしい

「あれは、当初から予定された ああいうショーだった

 GUNG癌ばってます!」 という発表が出たのみであった。


Players!は テコンキッドを仲間として迎えることにした。

彼は生活と、自分の居場所を得ることができたのであった。



○ アサシン
● テコンキッド
  漏下社長(負傷)
 
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シナリオ 10 −終ー

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